担当:中司祉岐

 

今月の格言

賢明に、そしてゆっくりと。
速く走るやつは転ぶ。　

by シェイクスピア

 

この格言は、16～17世紀の劇作家シェイクスピアが残した人生と行動に対する洞察です。

「速さ」や「スピード感」が評価されがちな現代において、

「急がず、慎重に、確実に」進むことの価値を教えてくれます。

中小企業経営でも、意思決定や新規事業の立ち上げ、人材採用など

「早く動くこと」が良しとされがちです。

しかし、焦って判断を誤れば、かえって時間もコストも失うことになります。

大切なのは、速さよりも「賢明さ」と「準備の質」。

急がずとも、確実な一歩を積み重ねることが、結果的に遠回りを避け、

転ばずにゴールへたどり着く最短ルートになるのです。

1.「すぐ始める」より「まず考える」時間を持つ

判断を急がず、必要な情報を整理してから動く癖をつけましょう。

2.準備8割、実行2割

新規事業・採用・制度づくりなど、見えない準備の質が成否を分けます。

そのための十分な事前準備にはしっかり時間を取り、安心して取り組む習慣をつけましょう。

3.社員にも「じっくり型の成功」を体感させる

日頃から社員に対して、「今すぐ実行」ではなく、

「丁寧に実行することで確実な成果を出す」という体験を重ねさせましょう。

格言から学ぶ今日の一歩　〜日報活用術〜

本当に大切なのは、今すぐ動くことではなく、「正しく前進すること」。

つまり、「焦らずに確実に、前へ進むこと」なのです。

焦って走り続けるより、一度立ち止まり、足元を見直すほうが前に進めます。

うまくいかない時ほど、日々の日報を振り返り、そこで立ち止まる勇気を持つことも大切です。

 

今月のなかづか一語

スピードは、武器にもなればリスクにもなる。

「早く動くこと＝良いこと」という常識を疑い、

一つひとつの判断は、賢明に、そしてゆっくりと！

それが、転ばずに勝ち残る中小企業経営のカギです。