担当:中司祉岐

 

今月の格言

お客様の求めるままに学習し、進化する。
–進化する会社がお客様に選ばれる–

　By 岩田彰一郎 (アスクル元社長)

 

 

この格言は、通信販売大手アスクルを率いた岩田彰一郎氏が示した、経営の核心です。

企業は「自分たちのやりたいこと」を押し付けるのではなく、

お客様が本当に求めているものを学び、

そこから進化し続けなければ生き残れないということを端的に表しています。

つまり、経営者にとって常に「お客様を師とする姿勢」で学び続けることが必要不可欠なのです。

中小企業は大企業のように大規模投資や派手な宣伝が難しい一方で、

お客様の声を素早く取り入れ、柔軟に対応できる強みを持っています。

その強みを活かし、変化の激しい時代において、経営者自らが学び、

進化する文化を社内に根づかせることが、持続的な成長の鍵となるでしょう。

 

★お客様からの声を「クレーム」と捉えるのか、「進化のヒント」と捉えるのかで、

会社の未来は大きく変わります。

次の問いを経営に取り入れてみましょう。


1.お客様の声を「不満」ではなく「未充足のニーズ」と捉えているか？

お客様の声はマイナスではなくプラスの視点で受け止めれば、改善の方向性が見えます。

2.お客様の声を、社内に共有する仕組みはあるか？

担当者止まりではなく、会社全体で学ぶ仕組みを作り、関係者全員で共有しましょう。

3.社員一人ひとりが「学び続ける姿勢」を持っているか？

社員教育や研修も現場の声を起点に設計すると効果的です。

格言から学ぶ今日の一歩　〜日報活用術〜

大切なのは、「お客様の変化に応じて、自社も進化しているか？」ということです。

昨年、先月、先週と同じやり方に固執していないか、日報で常に振り返る習慣を持ちましょう。

 

今月のなかづか一語

お客様とともに、学び進化する姿勢を持つことこそが、中小企業の最大の武器。

常に、お客様の声に耳を傾け、学び、進化する会社だけが、

次の時代に選ばれ続けます。