担当:中司祉岐
経営の神様・ピーター・ドラッカーの言葉は、時代を越えて経営者に問いを投げかけます。
「情報」と聞くと、売上データや顧客リスト、業績報告などといった「数字」を思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、ドラッカーの言う情報には、もっと広い意味があります。
情報とは、自分自身の行動・思考・判断の結果を客観的に見つめ直すための材料のこと。
つまり「情報は、他人を管理するための武器ではなく、自分を成長させるための鏡である」ということなのです。
経営者はしばしば、「社員がどう動いたか」「売上がどう変化したか」といった“外向きの情報”ばかりを追いがちです。
しかし、本当に大切なのは「自分がどう判断し、どんな行動をとったか」を振り返る“内向きの情報”です。
そこに、経営を継続的に成長させるヒントがあります。
★情報を集める目的は、他人を評価するためではなく、「自分をよりよくするため」にあります。
ドラッカーの言葉は、単なる理論ではなく、「自分の成長を数字や言葉で可視化せよ」という実践のすすめでもあります。
中小企業では、経営者自身が現場に立ち、営業・採用・財務などを兼任するケースが多いもの。
その中でこそ、日々の判断や対応を振り返り、「自分の仕事のパターン」を見つめ直すことが重要です。
これらの情報を積み上げることで、自分自身の行動パターンや判断の癖が見えてきます。
同時に失敗した場合の状況も分析してみてください。
チームメンバーやお客様との印象的なやり取りを通しても、様々な情報を得ることができます。
そこから新たな気づきや課題を発見することもあります。
このような情報を集めることで、それが「自己管理」につながり、ひいてはチーム全体の学習する組織づくりにもつながります。
成功の背後にある条件を言語化し、会社の財産として積み上げていく。
その習慣こそが、企業を次の成長段階へ導きます。
まずは、「目標達成につながる一日の出来事を記録する」
ことから始めましょう。
数字や成果だけでなく、感情や思考の記録も立派な情報です。