
担当:中司祉岐
経営において「これまで通り」は、安心感を与える一方で、成長を止める要因にもなります。
松下幸之助のこの言葉は、単なる改善ではなく、「前提そのものを疑う勇気」 の重要性を示しています。
多くの企業が陥るのは、やり方を少し変える、効率を少し上げるなど といった部分最適の見直しです。
しかし、環境が変化する中で本当に必要なのは、 「そもそもこのやり方は、今も正しいのか?」という問いです。
過去にうまくいった方法が、これからも通用するとは限りません。
だからこそ、「常識」を一度外し、ゼロから見直す視点が求められます。

自分の仕事やプロジェクトを見直すとき、
多くの場合は「どうすればよかったのか」というやり方
(How)に目が向きがちです。
しかし、本当に必要なのは、もう一段深い問いです。
つまり、「そもそも、何をすべきだったのか?」という視点に立つことで、見える景色が大きく変わります。
●この仕事は何のためにやっているのか?
●誰のために価値を提供しているのか?
●今のやり方は、その目的に本当に合っているのか?
そして必要であれば、やり方だけでなく、テーマそのものを変える勇気を持つこと。
これが、停滞を打破し、成長を生み出す分岐点になります。
「見直す」という作業は、「やり方の正しさ」や「前例に照らして」といった小さな視点では、全く足りません。
大切なのは、「目指す目的に照らして、本当に適っているのかを問うこと」にあります。
それは時に、「なぜこの仕事をしているのか」、「なぜこの商品を売っているのか」、「なぜこの組織体制なのか」
といった“前提”を疑うことでもあります。
ここまで踏み込めて初めて、本当の意味での「見直し」と言えるのです。
だからこそ、あえて問い直す。疑う。壊す。そして、新しく創り直す。
この繰り返しが、企業を進化させていきます。