担当:中司祉岐
名将・野村克也氏は、選手育成において「結果」以上に「プロセス」に重きを置いてきた指導者です。
この言葉は、すぐに結果を求めがちな私たちに、
「真の実力をつけるには過程を磨くしかない」という本質を突きつけます。
これは、中小企業経営にも通じます。
売上・利益・契約数といった「結果」はもちろん大切ですが、それらを生み出す
日々の思考、行動、仕組み(=プロセス)に目を向けなければ、持続可能な成長は望めません。
部下の育成でも、評価制度でも、営業活動でも、プロセスを見える化し、磨き込むことこそが、
結果を安定して出せる強い会社をつくる道なのです。
1.成功した案件や業務は、「なぜ、うまくいったのか」を振り返り、社内に共有します。
そうすることで、属人化を防ぎ、再現性を高めることができます。
部下がどんな工夫や準備をしたのか?
行動プロセスにも目を向け、評価の軸を増やしましょう。
部下の売上が落ちた時は、ただ叱るのではなく、「何をどうやっていたのか?」
というプロセスに目を向け、改善のチャンスに変えましょう。
あなたの毎日の行動の全ては、今目指しているゴールに向かうためのプロセスです。
どのようなプロセスを行うかによって、ゴールの達成度が変わります。
そのため、今日あなたのすべての行動を日報に残すことで、
明日はさらなる改善へと繋がるでしょう。
その力は、結果の裏側にある日々のプロセスからしか生まれません。
あなたの会社に、プロセスを育てる文化を根づかせるのです。