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●2025年12月のコラム

コラム

   担当:中司祉岐

 

今月の格言

「世の中は自分のために
お金を出して実験してくれている」          

By 石原 明  

この言葉は、マーケティングコンサルタントの石原明氏による、非常に本質的な洞察です。

「新しいアイディアを試すにはお金がかかる」と経営者であれば、誰もがそう考えます。

しかし、視点を変えると、世の中にはすでに、

新商品を作り、サービスを改善し、経営手法を変え、販売モデルを刷新し…と、

無数の企業が「実験」を繰り返しています。

つまり、私たちは他社が時間とお金を使って行った「実験の結果」を、ほぼタダで学べる立場にあるということなのです。

これは、経営者にとって強力な武器です。

経営者は過去の成功事例から「何がうまくいったのか」を学び、失敗事例から「どこでつまずいたのか」を知る。

これを繰り返すことで、自社の打ち手の精度は飛躍的に高まるでしょう。

1.思いついたアイディアは、まずはネットと書籍で徹底的に検索する

同じことをしている会社は必ずあります。
インターネットの力を使って、その成功・失敗の背景を学べば、検討の精度が一気に上がります。

2.普段から、「成功事例を集める癖」をつける

「この会社、どうやって儲けているんだろう?」と疑問を持ったらすぐ調べる!この積み重ねと繰
り返しが、将来的なあなたの経営の引き出しになります。

3.気づいたら、すぐに日報に記録する

人は、見た瞬間は感動しますが、次の日には忘れます。
必ず日報に記録し、毎日その内容を頭に残す。これが、未来のあなたを助けるでしょう。

格言から学ぶ今日の一歩 日報活用術

実は、あなたが思いついたアイディアのほとんどは、すでに誰かが思いつき、実行し、結果を出しています。
ということは、あなたのアイディアが成功する確率も、失敗する確率も、世の中を観察すれば高い精度で予測できるということです。

 

今月のなかづか一語

他社の成功事例は、未来の自社戦略の原材料

事例を学ぶとは、「世の中が投資してくれた実験結果を、自社の資産に変える行為」です
経営者として、視野を広げ、観察し、学んだことを即座に活かす
その積み重ねが、強い会社をつくるのです。

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