
担当:中司祉岐
電子技術者、実業家、教育者、弁理士などといった様々な顔を持ち、
盛田昭夫とともにソニーの創業者の一人である、井深大の言葉です。
経営において「失敗」は、できれば避けたいものです。
しかし、この言葉はあえて、「トライ(挑戦)とエラー(失敗)の繰り返しこそが、経験になる」と断言します。
実際に、成功だけを積み上げているように見える企業も、
その裏側には、数えきれない試行錯誤があります。
むしろ、挑戦の回数が多い企業ほど、成長スピードは速いです。
なぜなら、失敗はコストではなく、未来の成功確率を高めるデータだからです。
挑戦しなければ、失敗もありません。
しかし同時に、経験も蓄積も生まないでしょう。

やったことのない営業手法、新しい商品構成、これまでと違う採用の打ち出し方、思い切った業務改善など、
経営において、常に新しいチャレンジが必要とされるシーンはたくさんあります。
失敗を恐れてスルーしてしまえば、挑戦しなかった分だけ、未来の可能性も消えていきます。
だから、今のあなたは挑戦するのです。
何より大事なのは、あなたの挑戦を体と心でしっかり体験することです。
成功も失敗も、その瞬間に感じたことを、つぶさに日報へ記録してください。
何を試したのか、何が起きたのか、なぜそうなったのか、そして次にどうするのか。
体験したこと、そしてそこで思ったことを全て日報に書いて残してください。
これが、あなたと会社の「知的資産」になるのです。
新しいことへの挑戦と、そこから生まれた失敗の教訓こそが、経験という名の最高の資産になります。
うまくいったことは再現できます。
そして、失敗したことは、次に避けることができます。
この両方を積み重ねた企業だけが、「自社ならではのノウハウ」を持つようになります。
経験とは、年数ではありません。挑戦回数 × 振り返りの質で決まるのです。
トライアンドエラーは、遠回りではありません。
それは、成功への最短ルート。
挑戦し、失敗し、学び、記録する。
その繰り返しの先に、揺るぎない経験値が積み上がります。