
担当:中司祉岐
起業家であり経営者として数々の挑戦を続けてきた鶴岡秀子氏のこの言葉は、事業選びの本質を突いています。
経営者は、新規事業や経営判断をするたびに、
「こちらの方が儲かりそう」
「市場が伸びているから」
「リスクが少ないから」
などといった基準で選びたくなるものです。
もちろん、これらも大切な判断材料です。
しかし、どんな事業にも必ず困難は訪れます。
順風満帆な事業など存在しません。
だからこそ、本当に問われるのは、
「その苦労を乗り越えたいと思えるほど、その事業に情熱を持てるか」ということです。
困難の大きさは、どの事業も大きくは変わりません。
それなら、自分が心から「やりたい」と思える仕事に挑戦する方が、長く続き、結果として大きな成果に繋がる可能性が高いのです。

どんな仕事にも、資金繰りがあります。
人材の悩みがあります。
競争があります。
失敗もあります。
だからこそ、ビジネスは「外側の条件」ではなく、自分の内側から生まれる想いを基準に選ぶべきなのです。
そして、事業を続けていると、必ず壁にぶつかります。
売上が落ちる。
採用がうまくいかない。
思うように成果が出ない…。
そんな時、自分をもう一歩前へ押し出してくれる原動力は、内側から溢れる熱い想いです。
ただし、その想いも時間が経てば薄れてしまうことがあります。
だからこそ、定期的に自分自身へ問いかけてみましょう。
言わば、事業の「時のアセスメント(時間による再評価)」です。
「これは、本当に自分がやりたかったことだろうか?」
そして、初心を忘れないためにも、自分は何を実現したいのか。
誰のために、この事業をしているのか。
どんな未来を創りたいのか。
これらを言葉にし、見える場所に置いておきましょう。
ビジョンやミッションは、会社を飾る言葉ではありません。
迷ったときに進むべき方向を示してくれる「経営のコンパス」なのです。
経営には、楽な道はありません。
だからこそ、「やらなければならないこと」ではなく、
「どうしてもやりたいこと」を選択する。
その想いがあるからこそ、人は困難を乗り越え、会社は成長していきます。