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●2020年9月のコラム

コラム

   担当:中司祉岐

 

#1 日報でPDCAを回し続けるコツ。

 

今回の内容は、日報でPDCAを回すコツではなく、回し続けるコツです。

P:計画

D:実践

C:チェック

A:修正

この業務改善のサイクルは、

成果を出し続けようと思えば、

何度も回し続ける必要があります。

できれば毎日。

改善の量と質の差が、

お客さまがあなたの会社・サービスを選ぶ理由になるのです。

ですから、是非、日報でPDCAを何度も回して、

改善し続ける習慣を身に付けて頂きたいのです。

まずやってもらいたいのが、

『どんな小さな改善案でもいいので考えてみる』。

 

例えば、私は東京に出張に行く際に、

所要時間と体力の消耗を考えると、

新幹線より飛行機を選ぶのですが、私は、大の高所恐怖症です。

この高所恐怖症を乗り越えるために、様々な策を考えました。

最初は、夜ほとんど寝ずに睡眠不足の状態で飛行機に乗ったらどうだろうか。

これは、完全に眠気よりも高所への恐怖が勝ってしまいダメでした。

その次に、仕事仲間と乗る。

これは会話に集中して高所を忘れることができ良かったのですが、

毎回、都合よく同じタイミングで飛行機に乗る人がいないので、これもダメです。

この時に気が付いたのが、何かに集中する環境であればいいんだと思い、

集中力を最も必要とする作業、

会社の売上計算や売上予測を飛行機内でやることを思いつき、実践しました。

これは、確かに高所を忘れることができましたが、

なんと事務員さんが作ってくれる資料でできる事が判明。

この作業が必要なくなりました。トホホ。

その後、思い付いたアイディアは通路側に座って、ブログやメルマガを執筆する。

そうです。

私、これまでは席をずっと窓側にしていたのです。

理由は、揺れた時に外の状況を確認して安心するためと、景色を楽しむためでした。

ですが、外を見ることで安心するどころか、

高いところを飛んでいることを再認識して怖くなっていたのです。

通路側の席にすることで、

外を見れなくなり作業に没頭することができそうな気がして前回の出張時に、

通路側の席を予約すると執筆が捗り、いい時間が過ごせました。

このトライア&エラーを実は日報に書いているのです。

『日々、こんなやり方に変えたもっと上手く行くんじゃないか』ということとを、

常に頭の中で考えているのです。

そして、ちょっとでも何かを閃けば日報にメモをする。

どんな些細なことでもメモをして、すかさず、いつ実践するのかを決めているのです。

さらに、実践する日程が近い場合は、

実践する日の日報の予定欄にあらかじめ実践する内容を書いておいて、

実践したら、実践結果をその下に書くようにしています。

実践する日程が決まっていないものは、

気が付いた日の日報に『これをやってみたらどうだろう』という仮説を書いて、

その下に少し空白の枠を作って、やってみてどうだったかを書けるようにしています。

こうやって、

気が付いたアイディア(計画)を確実に実践して、

実践結果がどうだったのか検証(チェック)するようにしているのです。

PDCAと聞くと、何か新しいプロジェクトを考えて、

実践して、会議を開いてチェックして、次回の改善案の資料を作成する。

このような事をイメージされる方もいらっしゃいますが、

まずは、日々のちょっとした改善から始めてみると、PDCAが習慣化さるのです。

日報を使った、日々のPDCA活動を始めてみませんか。

 

 

 

#2 突き抜けるために自分を再定義。

 

先日のコンサルティングの現場で話題になったのは、

ビジネスで大切な価値観の話。

どこに落ち着いたかというと、

『自分がどう見られたいかより、どう世の中に貢献できるか』。

表現を変えると、『なりたい自分より、求められている自分』。

 

例えば私の場合でしたら、

高卒で学歴コンプレックスがあったので、

『賢く見られたい』という欲求があって、

見た目やしぐさなど、賢く見えるように演出していました。

そのため、肩ひじを張ってしまい、

営業先でぶつかってしまうこともしばしばありました。

なめられまいと完全に力んでいました。

その後、お客さんに求められているのが、

『元気な私』と分かってからは、確固たる自分が見つかって、

周りが気にならなくなり、解き放たれたように元気になりました。

そして、気がつけばコンサルティング単価が上がっていました。

求められている私になったので、価値が増して、売上に繋がりました。

あのまま、賢い私を演出していたら、

出版もできなかったでしょうし、

たくさんのクライアントを得ることができなかったと思います。

ですが、この成りたい自分を捨てるって本当に難しいのです。

 

なぜかって、まず、

成りたい自分と、求められている自分のズレにすら気が付けなかったりもします。

しっかり客観視するか、他人の声に耳を傾けられないと気が付けません。

私の場合、大変、尊敬している人が、ズバッと言ってくれました。

「中司さんがやられているのは、一般的な経営コンサルティングではなくて、

経営者を勇気づけたり、元気を出させたりしていることだから、

どっちかって言うと、飲み屋の女の子に近い役なんだよ」

最初、この言葉を聞いたときは、頭の中が真っ白になって、

思考がフリーズしましたが、

一生懸命に受け入れて、

自分が、何を求められていて、どう振舞えばいいか考え直しました。

その時に、このメッセージをしっかりキャッチできたので、変わることができました。

 

お客様の声や、

ビジネスセンスの高い方からの印象をしっかり聞いて、

どう自分が見られているか、

どんなキャラに映っているのかを知ることからスタートして、

どんな自分が求められているのか知って、

自分の見せ方を変えれば、

もっともっとビジネスは上手く行きます。

 

ビジネスを上手く行かせるには、『なりたい自分より、求められている自分』。

 

 

#3 頭が真っ白になってアイディアが浮かばない時。

 

先日オンラインで「必ず成果の出る経営脳を作る」1dayセミナーを開催しました。

13時~18時まで休憩を2回挟んで、トータル4時間半、話し切りました。

セミナーが終わると、すぐに片づけをして、食事。

その後はミーティング。

ミーティングは2時間半行いました。

セミナーは、しっかり集中して話すので、

普通のミーティングの3倍以上、集中力を使います。

それから2時間半のミーティングで、

終わった時には、頭が真っ白で、何もアイディアも出ませんし、考えられません。

ですが、次の日のメルマガを執筆しなければいけません。

私は、メルマガを書くために、日報に『メルマガネタ』という欄を作って、

いいアイディアが浮かべばメモしています。

ですが、4割ぐらいの確率でネタの欄が埋まらない日が出てきます。

残念ながらその日も埋まりませんでした。

セミナーで話している途中に何か浮かぶかな。

と淡い期待を抱いていましたが、ダメでした。

そんな時は、どうしているのかというと、

とにかく手を動かして書くようにしています。

一日の出来事を書いたり、その時の気づきを書いたり、今の心境を語り、

とにかく手を動かすのです。

そして、どんなことでもいいので、

書き出して、読んで頂いている皆様のビジネスでヒントになることを探しているのです。

そうです。書きながらネタを考えています。

 

何を書くのか決まっている日はいいのですが、

決まってない日は、普通にデスクに座っていたら、

気がついたら15分、20分経ってしまいます。

だけど、内容が全く書けていない。

なんてことになりかねないので、

 

どんなことでもいいので、とにかく手を動かしているのです。

これは、『20点でもいいので、一度、完成させてブラッシュアップする』というやり方です。

 

ゼロから80点のものや、ゼロから100点のものが一回でできればいいですが、

作れない時は、ゼロから80点や100点を狙うのではなくて、

ゼロから20点を狙う。

とりあえず作ってみて、

次の段階で、20点から60点、80点を狙っています。

これを2回、3回繰り返せば、80点100点のものになってきます。

アイディアがないけど、

何かクリエイティブなことをしなくてはいけない時のコツは、

とにかく作ってみる。

 

どんなものでもいいので完成させることです。

 

何か物事が前に進まない方は、完璧を狙って、

行動に移せない方が少なくありません。

そんな方こそ、20点でもいいので初めてみることが大切です。

とにかくやってみてブラッシュアップする。

それでも上手く行かない時は、人にやり方を聞いてみるのも手です。

出版もとにかく書いてみて、

編集者の意見を聞いて、書き直して、また編集者の意見を聞く。

そして、編集者さんの手直しやライティングが入ってより良いものになる。

私はこの手順でやっています。

クオリティーが低かろうが、

批判されようが最初の一歩を踏み出すことが大切なのです。

マニュアルやチラシ、パンフレット、ホームページ原稿、

広告の原稿、営業トーク、キャッチフレーズ、ネーミング、ブログ、SNSなど、

苦手意識がある方は、ぜひ、20点でいいので踏み出してください。

20点でいいので、踏み出せた方は、まずは、形にしたことを褒めて、

しっかりブラッシュアップして行きましょう。

 

#4 努力に勝るものなし。

 

月二回、有志でスタッフが参加する早朝勉強会を開催しています。

先月は月末の忙しさと、新プロジェクトで、

まさかの睡眠時間、3時間未満で出勤。

若干フラフラでしたが、集まってくれたスタッフを見ると、元気が蘇ります。

(その日の参加者は4人)白熱の勉強会(90分)が終わり、朝礼。

朝礼が終わると、

先輩日報コンサルタントが新人日報コンサルタントにセミナー営業を実演。

先輩の営業トークが、新人に大変勉強になったようで、

新人が夕方、朝の先輩の営業トークを録音したものを、

もう一度聞き、文字起こししていました。

新人も成果を出したいので必死なのです。

 

私も初めて営業をした時に、上手な営業トークができずに、本当に苦戦しました。

その時にしたのが先輩の営業トークを録音して、紙に書きだすことです。

(16年前の私は全くパソコンが使えなかったので…)

先輩の営業トークを書きだして、

語尾を自分の言葉っぽくアレンジし、何度も読み込みました。

車での移動中は、もちろん先輩の営業トークを聞いていました。

その結果、3ヶ月で営業トークがしっかり頭に入り、

スラスラと話せるようになりました。

その後、売るものや売る相手が変わると必ず、

営業トークを作り、練習をして営業をしていました。

この努力があったので、今の営業力が身に付きました。

この話をしても、真似するスタッフやクライアントは僅かです。

 

先輩の営業トークを文字起こししていた新人に、

帰宅前に声をかけると、

「先輩の営業トークを文字起こしすることで、聞くだけだったら、

凄いな~という感想だけでしたが、

どんな言い回しで話せばいいのか、

相手に○○と思ってもらうために、

△△の話をしたらいい。など理解できました」

と笑顔で語っていました。

成長が本当に楽しみです。

このスタッフは営業未経験でしたが、

営業をスタートした初日からクライアント契約を頂いていました。

『努力に勝るものはなし』ですね。

 

 

#5 伝える力は努力で強化するもの。

 

名経営者は、部下に仕事を教えるのが本当に上手。

ですが、私の周りの名経営者のほとんどが、元々、話すのが苦手。

生まれながらにして話し上手の人はほとんどいません。

また、講演で売れっ子だった友人も、元々は講演が下手。

ということは、皆さん努力で話上手になっていらっしゃるのです。

部下に、やり方を教えても、理解が浅くて実践できない。

納得してもらえず、行動に移してもらえない。

こんな経験はありませんか。

 

マネジャーに必要な能力は、表現力と伝える力なのです。

以前も山口では有数の企業の経営者に講演を依頼した際に、

私は、本当に講演が苦手なので、登壇したくない。

と言われて、なんとかこちらの熱意で、引き受けて頂いたのですが、

実際の講演を聞いてみると、びっくりするほど、上手なのです。

普段、部下に語られている現役の経営者なので、

表現が本当に上手ですし、話も分かりやすいです。

これまで、名経営者さんに登壇して頂いて、この方は失敗だった。

ということはゼロで、例外なく、本当にいい講演でした。

 

この名経営者に共通するのが、登壇をしている演台を見ると、

必ず、話す内容のメモがあるのです。

 

忙しい方々なのですが、講演の準備をしっかりされて登壇しているのです。

実は、講演で売れっ子だった友人も、

周りの人からは、生まれた時から持っていた、才能だと思われているのですが、

講演台本をしっかりと作っているのです。

そうです。

努力の結晶です。

 

自分の体験を全て書き出し、このエピソードの中からエッセンスを見つけ、

講演の参加者をイメージしつつ全体を考え、流れを決める。

これを何度も行い、いい講演になったのです。

決して才能ではありません。

 

今日のコンサルティング面談でも、

クライアントが部下に教えるのが苦手で悩んでいましたが、

伝える力を上げるには、伝える内容を書き出して、エピソードを整理。

どの順番で話したら、理解してもらえるかを考えて、内容を構築。

そして、2、3回修正。

これをやってもらいたいのです。

即興でやってしまう気持ちも分かるのですが、

効果を高めるには、前もっての準備が大切です。

相手に分かりやすい内容、相手によりインパクトのある内容にするために、

ぜひ、伝える内容を書きだして、

これで伝わるのかを冷静に判断し、修正をしてみてください。

包丁の切れ味を良くするために包丁を研ぐように、

相手に伝わる力を上げるために話す内容を磨いて行きましょう。

私も、話す言葉と書く言葉、もっともっと磨いて行きたいと思います。

 

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