担当:中司祉岐
成果の出る日報とは、朝、予定をしっかり書き、
昼間はちょこちょこ、何を行ったか書く。
夜は、予定と結果を見返して、
上手く行った事と、上手く行かなかった事、
そして、上手く行った事はルール化、上手く行かなかった事は改善。
違う表現をすると、毎朝、計画を立てる。
つまりPlanを立てる。
実践した内容、Doを書く。
そして一日が終わった後、振り返る。
つまりCheckをして、改善案を考える。
Action。
そうです。
様々なビジネス書で言われている。
PDCAサイクル。
Plan:計画
Do:実行
Check:チェック
Action:改善
これを、日報で行っているのです。
ビジネスはアイディアと実践が大切で、
アイディアを実践すれば上手く行くように感じますが、
実践した後のチェックと改善も大切です。
山口の有名経営者で言えばユニクロの柳井社長が挙げられますが、
柳井社長はビジネスは「一勝九敗」だと、断言されています。
つまり、柳井社長でもやるプロジェクトがすべて上手く行くわけではありません。
そんな時に、アイディアを実践するだけだと、
上手く行かないプロジェクトを継続してしまい、
赤字をたくさん出してしまうことになります。
辞めるか継続するかを検討するタイミングを決めておかなくてはいけません。
もしくは、少し改善して再スタートするか。
と、いったようにやりっ放しだと何が上手く行っていて、
上手く行っていないのかも分からず、
利益が出ている時でしたらいいですが、
利益が出ていない時は、何を改善したらいいかも分かりません。
ですが、毎日、日報で冷静に自分の業務を見直せば何が上手行っていて、
上手く行っていないのか見えてきます。
そして、毎日考えることで業務改善のアイディアが出やすい頭に変わるのです。
正しい日報の書き方をすれば、毎日、PDCAサイクルが回るのです。
今日も、
「不安で頭がいっぱいになって、なかなか行動ができません。また、自信もなくなって辞めようかと思います…。」
と、言う相談を受けました。
この手の相談は本当に多いです。
そして、私の一言目はいつも、
“辞めたければ辞めた方がいいですよ!”と、お応えしています。
人生は自由です。
他人に迷惑をかけなくて、辞めたいのであれば辞めていいと思います。
続けることが辛いのであれば精神衛生上、辞めた方が楽になると思います。
ですが、本当はやりたいけど、
結果が出るかどうか不安で辞めるのは違うと思います。
結果が出るかどうか不安になる気持ちは分かります。
確かに、結果が出なった時に傷つくかもしれません。
少し財産を失うかもしれません。
ですが、結果が出るかどうかを決めるのは自分ではなくて、世の中だと思います。
結果が出ないのは、単純にもっといい物がある。
もしくは必要とされてないだけです。
そして、結果が出なかった時に取る選択肢は、
辞めるか、もっといいものに改善するか。
どちらかだと思います。
そこで、やっぱりやりたい!
と思って、改善してまた、世の中に出してみてどうか?
そこで結果が出たらいいですが、出なかったら…。
そこでも、辞めるか、改善するか?
選択に迫られます。
もちろん、ここで辞めてもいいです。
ですが、もしかしたらもう一度改善したら上手く行くかも!?
そしてもう一度、挑戦!になる時もあります。
なので、私はいつも自分がやりたいかどうかで辞めるかどうかを判断しています。
やりたいと言う願望が高ければ、改善は何度もできます。
しかし、やらされ仕事だったり、
そこまで望んでいないもの、やりたくない物であれば改善の意欲も出てこないと思います。
ただやるだけで上手く行くことなど、今の時代ほとんどないと思います。
工夫に工夫を重ね、そして工夫しているものしか日の目を見ません。
もっと言えば、需要があるものでライバルより改善していいものが提供できれば成果が出ます。
不安になった時に行動を辞めるのではなく、冷静になぜ不安になるのか?
改善点は何なのか?
を探してみて見つかれば改善に移ったらいいでしょうし、
見つからなければ行動に移して結果から原因を考え、
辞めるか改善かを判断した方が時間やエネルギーの無駄にならないかなと思っています。
私の初めての講師も全く上手く行きませんでした。
ですが私は、3回は上手く行かないだろうと思ってやっていたので、
苦しかったですが、前に進めました。
自分が逃げないように会場も6回分予約しておきました。
もちろん不安やプレッシャーは多々ありました。
今も、不安を感じる時、プレッシャーを感じる時がありますが、
その時の成功体験を思い出して、一歩前に出ています。
不安を消し去るものは最終的に成果でしかありません。
不安の中、努力して得た成果は自分に自信を与えてくれます。
行動をせずに出る結果は失敗や時間の喪失でしかありません。
不安の中、一歩でも足を踏み出して、成果を手に入れて自信に変えて行きましょう!
そして、そして、その闘いの記録、成長の記録が日報なのです。
読み返したときに後輩に語れる伝説を書きしたためてください。
日報コンサルタントをスタートしたのは28歳でした。
その時は、若手だからどんどん失敗して成長すればいいと思い、
恥を承知でどんなことでも挑戦しました。
まだ若いから粗削りでも許してもらえるだろうと思い、
体当たりで何でも挑戦しました。
例えば、山口で定期開催しているセミナーに有名な経営者、著者の方に講師依頼をする際にも、
粗相があっても、思いを伝えれば何とかなると思いどんどんアタックしました。
出版の時も、文章力が圧倒的に弱い私だったので、
編集者に頼りっぱなしでした。
それから、10年経って、今年で38歳。
アラフォーなのですが、
相変わらず文章力は弱く、
ビジネスマナーや礼儀も身についていないので、
恥ずかしさ満載です。
付き合う人も10年前とは明らかに違うはずなのに、
成長が遅い私に悔しさばかり感じます。
ですが、恥ずかしいから行動しないでは、何も変わらないので、恥を忍んで行動しています。
先日も、優秀な知り合いを通じて、
これまた優秀方に、講師依頼のメールを送りました。
1時間近くかけた文章でしたが、優秀な知り合いからは、
『〇〇さんへのメール拝読しました。
文章については、ちょっと添削したくなりましたが(苦笑)、
内容はしっかり熱意が伝わる素晴らしいものでしたので大丈夫だと思います。
うまくいくと思いますよ!』
優しさ溢れる励ましの返信が。
本当に感謝です。
そして、本当に辛いです。
優秀な人間になりたいです。
いい文章が書けるようになりたいです。
訓練しても、すぐにいい文章を書けるようにはなれませんし、
優秀な人間にはなれません。
だから、恥を忍んで、怒られながらでも行動をします。
そうしないと前に進めないから。
やり続けながら進化する。
これが私のやり方です。
頑張りますので周りの方々、引き続きよろしくお願いします。
最初の一歩が出せない方、私のように開き直って行動するのも手です。
人生は一回きり。
失敗を恐れて行動しないよりも、成功に賭けて行動する人生の方が楽しいと思います。
先日のコンサルティングの現場であったお題は、
イタリアンレストランで、スパークリングワインの種類を増やすかどうか。
店長は、○○のスパークリングワインを増やしたい。
ではなく、漠然と、スパークリングワインが増えたら売上が伸びるかな。
と考えていらっしゃる様子。
そこで、私の質問は、「今、来店されているお客さまでスパークリングワインのメニューが増えて、喜ばれるお客さまはいらっしゃいますか」
店長は、お客さんの顔を思い浮かべて、答えられたのが、
「そもそも、アルコールを飲むお客さんがいないからね」
そうなのです。
こちらのお店は、繁華街から少し外れた位置にあるお店なので、
アルコールを楽しまれるより、料理や店で過ごす時間を楽しまれるお客さまが多いのです。
ですが、店長が、
この料理にはこのスパークリングワインが絶対に合うから、
飲んでもらいたい。
という『このスパークリングワイン』があれば、
私は、挑戦してもいいと思うのですが、
新しい流れを作るには力が必要ですし、
もしかしたら当たらない可能性もあります。
だから、
どうしてもやりたいこと、
本当にいいもの、
本当に好きなものでないと、
やらない方がいいです。
そこで、冒頭の私の質問ですが、
「今、来店されているお客さまでスパークリングワインのメニューが増えて、喜ばれるお客さまはいらっしゃいますか」
スパークリングワインが増えて、喜ばれるお客さまがいないのであれば、
スパークリングワインに似たもので、
お客さまが喜ばれるものはないだろうかと考えた時に、
閃いたのが、ノンアルコールのスパークリングワイン。
それも、妊婦さんでも飲めるノンアルコールスパークリングワインや、
女性が注文したくなるノンアルコールスパークリングワイン。
というのが、
こちらのお店、女性の利用が男性と比べて圧倒的に多いですし、
ランチ女子会も多いのです。
そこで、乾杯の時に、
ノンアルコールのスパークリングワインを勧めても良さそうだな。
と考えたのです。
実際にやってないので、
これが本当に当たるかどうか分かりませんが、
スパークリングワインを増やすよりは、
ノンアルコールのスパークリングワインを増やす方が、客層に合っています。
何かを始める時に、脈絡もなく始めるよりも、
今のお客さまが喜んでくれるもの、
今のお客さまが注文してくれそうなものから始める。
鉄板ですね。
最近クライアントさんから嬉しい報告が続々。
息子が生まれました。
結婚します。
売上や利益が伸びたって報告だけでなく、新しいスタートの報告。
いや~~~、自分の事のように嬉しいです。
売上が伸びました。
利益が伸びました。
スタッフが増えました。
店舗が増えました
という報告も嬉しいですが、
クライアントさんが、プライベートも充実するのは本当に嬉しいです。
会社が安定していなと、心配で、
結婚したり、子供も作れませんからね。
結婚されるクライアントさんは20代後半で、
先代から会社を譲り受け、
その後すぐに先代が他界。
それから、12年必死で会社を切り盛りされ、
弊社のコンサルティングを受ける前は、
経営が上手く行かなくて、1年半ぐらい酒浸りになっていたそうです。
日報を書き出して、半年で会社は軌道に乗ったのですが、
軌道に乗った直後に、
自分では防ぎようのない、大きなトラブルに見舞われ、
何とか、それを乗り越えたと思ったり、
中規模のトラブルが、2,3カ月に一回。
一つ越えたら、また次のトラブルといった具合に波乗りみたいな経営を、6年。
何とか、全ての波を乗り越え、ようやく恋愛に踏み出せたのが、半年前。
いいお相手に巡り合えたようで、本当に嬉しいです。
経営者は、経営が安定していないとプライベートもままならなくなります。
安定させるために、日々、日報で業務改善。
その賜物だと思います。
ちなみに、この経営者さん。
大きなトラブルに見舞われた時も、日報を日々書いていた癖で、
まず、今何をしなくてはいけないか書き出して、
書き出した内容を淡々とこなして、
トラブルを乗り越えられたそうで、
「書く習慣が身についていて良かった。冷静に対処できた」と言われていました。
これから、もっともっと幸せになって頂きたいですね。
クライアントさんが、日報コンサルティングを契約する前に、
書かれたビジョンとドリームを見ていると、
理想の会社の規模や、
お客さんにどう思われたいか、
お客さんとの関係、仕事の仕方、欲しいもの、送りたい生活など、
しっかり書かれていました。
それを細かく見ると、叶っていることばかり。
分かり易かったのが、
クライアントが欲しいものリストを指して、
「ここに書かれている時計が、今、私の腕にしている時計なんですよ」
と嬉しそうに腕につけている時計を見せて説明をしてくれました。
この数年間の努力をクライアントと一緒に感慨深く思い返していました。
私の仕事はありがたいことに、こんな場面が本当に多いです。
クライアントが自分の夢を実現して、人生が変わって行くのを見るのが、
一番の元気になりますし、自信になります。
この仕事ができて良かった。と心底思えます。
そんな気分を味わっている時に、
クライアントがビジョン、ドリームが書いた紙の下に、
1~9の数字が書いてあって、
9のところに、奥さんの名前と私の名前が並んでいました。
何だろうと思い、「この9は何ですか」と聞くと、
クライアントも覚えていなかったようで、
すぐに調べてくれました。
分かった、答えは…「成功を分かち合いたい人」でした。
ビックリしました。
鳥肌ものです。
これを書かれた日付を見ると、
クライアントと知り合ってすぐの頃で、
コンサルティング契約をする前です。
契約を頂く前に、成功を分かち合いたい人と思って頂き、
奥さんと同列に名前を書いてもらえていました。
本当に感謝しかないです。
そして、鳥肌が立った理由は私のコンサルティングスタイルを定義している、
10の言葉の中に、
『成功したら一緒に楽しく幸せな気分を分かち合える』
『人生について語り合える』
と入れているのです。
11年前にこのカードを作り、ずっと持ち歩いています。
自分の在り方を定義して、この在り方を理想として、
この在り方から外れないように日々、仕事をしてきました。
自分で理想の在り方を定義して、意識し続けると、
理想の在り方に近づけると思いました。
自分を変えたいと思われている方は、
ぜひ、変わりたい理想の自分を書き出して見続けましょう。