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●2021年5月のコラム

コラム

   担当:中司祉岐

 

#1 基本ができていない人に応用はできない。

 

先日半年前に相談を受けて、アドバイスをさせて頂いた方から、再度相談を受けました。

小売店経営者のKさん。

半年前、Kさんは長年、営まれていたお店の移転計画を考えられていました。

移転候補地は、なぜか35%小さくなった店舗。

人員は変えず、新店になるから売り上げは伸びるだろう。

といった考え。この時点で私の頭に黄色の危険ランプが点きました。

そして、

閉店イベントの計画、

開店イベントの計画、

開店後の年間イベントの計画を聞くとほとんどなく、

それでも、新店になるから大丈夫と豪語されるKさん。

こうなったら、私の頭には完全に赤色のランプが点いています。

これ以上、話しても進展はなさそうだったので、話しはそこで終了。

Kさんの小売店は社員が4人、

バイトが10人以上いらっしゃるのに、

計画なし、ミーティングなしで運営。

私からしたら高速道路をハンドルを握らずに運転しているのと一緒。

ハンドルを運に任せて、アクセルとブレーキだけで進んでいる状態。

計画なしで、社員やバイトとどうやって方向を合わせるのか、

ミーティングなしで情報をどうやって共有するのか分かりません。

ちなみに情報共有は、折り込み広告が出る前日に、担当者にKさんから少し話があるぐらい。

それから半年、案の定、売上は前年の30%減。

新店舗になって、売上を伸ばすどころか、

去年の売上よりも減っている状態。

仕方ないです。

そんな中、アドバイスを求められたのですが、

この状態でアドバイスをしてもKさんには実践する時間がなく空回りするだけ。

さらに、何かを辞めて時間を作ればいいのですが、

その何かを辞めると、売上は3割減どころではありません。

『いいアドバイスをしても、現場に落とし込めないのです』

そこで、私は、半年前と同じアドバイス。

計画を作って、ミーティングを行わないと、何も変わらないですよ。

と伝えても、Kさんからは、

「コンサルタントなんだから、アドバイスはないのか」と言われる始末。

もう一度、諭すように、

計画とミーティングの必要性を伝えても、

できない理由を並べられてしまいました。

こうなってしまうと、私ができることはありません。

これに付き合わされる苦痛は、お金を頂いてもしたくありません。

諦めかけたのですが、これができなくては、Kさんの店は閉店に向かうだけです。

もう一度、気を取り直して再チャレンジ。

それでも、反発するKさんに若干ヒートアップ。

さらにもう一度、押し込んでタイムオーバー。

最後に、やってみます。と言われていました。

人は変わると信じて、頑張っています。

こんな時に私が気を付けているのが、

基礎ができていないのに、次の課題を出さないことです。

年間計画を作りましょう。

ミーティングをしましょう。

と伝えて、意固地に実践しない人に、何かアドバイスをしても、

何か言い訳を作って実践しません。

基礎を徹底してやってもらう必要があるのです。

営業でもトークができていない人がいくらプレゼンテーションをしても契約が取れないように、

やらなくてはいけないことはあるのです。

それを一個、一個、確実に実践することが大切ですね。

 

 

 

#2 私に求められていたのは賢さではありませんでした。

 

以前見た映画、俳優の陣内孝則さんがボーカルをされていたロックバンド、

TH eROCKERSを題材にした『ROCKERS』の一コマで、

陣内孝則さん役の主人公が

『音楽で負けてもケンカで勝とう』と叫んでいたのです。

本当に衝撃でした。

ロックバンドで人気になるには、

音楽の質を高めることばかり考えてしまいがちですが、

陣内さん率いるTH eROCKERSは、

音楽ではなくて、喧嘩で他のバンドと勝負していたのです。

実際にTH eROCKERSはプロデビューをしたので、

この精神は、間違っていなかったのかなと思います。

これに近い経験が、私の創業時のエピソードで、

日報コンサルタントをスタートして、

最初の頃に契約して頂いたクライアントに、

なぜ、契約をして頂けたのか、

理由を聞いてみると…

私は、てっきりコンサルタントなので、

アドバイスが欲しかったや、

相談がしたかったなどの答えが返ってくると思ったら、

契約した理由、第一位は、『元気そうだから』だったのです。

いや~~~。これは、衝撃でした。

契約をして頂いた、お客様は頭脳明晰なコンサルタントや、

しっかりとした分析をして、

企画を作り込んでくれるコンサルタントを求めていなかったのです。

それよりも、上手く行かない時に、

元気に応援してくれる伴走者を求めていたのです。

学歴コンプレックスがあって、賢くなりたかったり、賢く見せたかった私は、

えっ、ただの元気な私でいいの?

と戸惑ってしまいましが、

『元気なところが中司さんの長所だよ』と言って頂き、

これを取り柄に駆け抜けようと決めました。

一応、コンサルタントなので、

ある程度の知識、ある程度の経験が必要ですが、

それをベースに私らしさがあったので、契約を頂けたのだと思います。

『元気さで行こう』と決めた後は、より元気さを強調して仕事をするようにしました。

冒頭に書いた、陣内さん率いるTH eROCKERSも、

当時は、カッコイイ音楽だけでは、目立つことができず、

そこに、喧嘩が強いや、

『音楽で負けてもケンカで勝とう』と言い切れる勢いがあったので、

注目を集めたのだと思います。

今の仕事で、どう自分らしさを演出するか、

これがしっかりと決まれば、迷うことなく突き進めますね。

ぜひ、自分らしさを見つめ直したり、お客さんに聞いてみると見えてきます。

 

 

#3 私もその日の気分でついつい怠けていました。

 

クライアントとの面談が遅い時は23時まであります。

なので、夜のクライアントとの面談の空き時間に資料作成などを行なっています。

スタッフが増えて、スタッフの目があるのでちゃんと仕事するようになったのですが、

開業したての頃は、気分がのらないとき、

前日、遅くまで仕事をして疲れているとき、

営業が上手くいかなかったとき、

などなど、

自分に言い訳して行動しない日や

気分のままにダラダラ過ごして仕事をしなかった日があったなと反省します。

開業して半年の頃、

クライアントもできて、仕事にも慣れたときに、

ついつい怠けてしまいました。

そんな時に始めたのが、

日報の予定欄、月間スケジュールの行動欄を6マスにしたのです。

午前は1マス午後は3マス夜は2マスこの6マスに、

面談もしくは営業の予定をどんどん入れたのです。

毎日、最低5件の仕事をしようと決意して、頑張ったのです。

成果を出すときに、頑張ろうと意気込むだけでは、

思いだけで、結局行動が変わってなくて、成果が出ない。

そんなことも多いと思いますが、

私は当時、毎日、行動を5件必ずしよう。

と決めて、とにかくこの5マスを埋めることを考えたのです。

月間スケジュールにも6マスをしっかり区切っていたので、

1ヶ月以上前から、埋めることができます。

とにかく、5マスを埋めることにフォーカスして、行動しました。

面談が入っていない時間には、どんどん営業のアポイントを入れました。

アポイントが入らなかったマスには、飛び込み営業や、

クライアントに紹介依頼をお願いしに行きました。

その結果、60件のクライアントを獲得でき、

月に2回の面談をしました。月間スケジュールの内、

120マスが面談で埋まりました。そこまで働いたので限界も分かりました。

自分がどのくらい働いているのか、

自分がどのくらい働けるのか、仮説を立てて、実践して、検証して初めて分かるのです。

実践をするときも、『行動量を増やそう』ではなく、

『毎日、5マス行動しよう』といった具体的な目標を立てて、

目標通りに、行動できたかチェックをする、

チェックリストを作ることや、

月間スケジュール・日報に6マスを作って、チェックする。

ここまでやるから実践できるのだと思います。

日報コンサルタントになって10年以上経った今も、

19時・21時のマスについつい、

クライアントとの面談予定を入れてしまうのもこの時の習慣です。

 

#4 成果を出すために、 新しい打ち手を何個実践に移せるか。

 

先月は6日間連続で昼と夜計12回「売上日報セミナー」を開催しました。

この売上日報セミナーで、ビジネスマンの方々に、成果を出すための、

新しい打ち手の実践方法を身につけて頂きたいのです。

今まで様々な会社を見ていて、

成果が出ている会社は、毎年、新しい打ち手を実践しています。

この新しい打ち手を実践するのに、

日報と年間・月間スケジュールを活用してもらいたいのです。

仕事をしていると、「こうやったら、もっと上手くいくのに」といった改善策や、

「新しく、これを始めたら相乗効果があるよね」

といった新規プロジェクトを思いつくことがあると思います。

ですが、忙しいビジネスマンだと、

ついつい、メモをし忘れて、せっかくいいアイディアだったのに、

気がつけば忘れてしまった。

なんてことも多いと思います。

なので、日報に日々、気がついたアイディアを忘れないようにメモをして、

実践する手順や、かかる時間や労力を考え、

いつ実践するのか、年間・月間スケジュールに書き込む。

こうすることで、打ち手の数が増えるのです。

しかし、これを習慣化しようとしても、

今までの習慣が邪魔をして、新しい習慣が定着しません。

意識していなければ、ついつい、今まで通り、

せっかく気がついたアイディアをメモしていなかったり、

年間・月間スケジュールに入れずに、実践まで落としこめなかったりします。

なので、伴走者としての日報コンサルタントを育成しているのです。

新しい打ち手の実践が増えれば必ず成果に結びつきますから。

今年ももうすぐ半年経とうとしています。

昨年と比べてみて、新しい打ち手があまり実践できていないな~と思われる方は、

ぜひ、日報と年間・月間スケジュールを取り入れてみてください。

 

 

#5 本当に叶えたい夢は宣言する。

 

日報コンサルティングを始めて、今年で12年になります。

社名は、ビジフォームから日報ステーションに変え、

日報に関する本を5冊出版。

ですが、社員は11人。

開業した時は、10年後は、

全国で30人以上の社員を雇用することをビジョンとして掲げていましたが、

結果は、3分の1でした。

その時に漠然と思ったのが、ペースを上げないと、

経営をしていると言えない。

安全なペースで頑張っていたら、

社員30人も夢で終わってしまう。

日報コンサルタントを1000人育成して、

日本経済に影響を与える集団になるのは夢のまた夢。

山口市小郡にある小規模企業で終わってしまう。です。

私の経営の目的は、

『たくさんの人の夢を叶えたを作り、日本経済に影響を与えること』です。

なので、今までのやり方を続けていては、

到底、叶うことはありません。

そこで私が考えたのが、

年内に最低でも、2倍の規模の会社にする。

つまり、社員数を20人する。

これまでやってきたことを、1年でやってしまおう。

その後、3年以内に、社員50人の会社で、売上10億円を達成する。

これを、必ず実現したいので、

後戻りできないように、本気でやり抜くように、

今年になって、社員に何度も語っています。

そして、クライアントにも語っているのです。

そうです。宣言しているのです。

人によっては、夢は語るもんじゃない。

とか言われそうですが、

私の場合、本当に叶えたい夢はどんどん言っています。

そうすることで、叶えざるを得ない状況にして、

自分を追い込んでいるのです。

宣言して、達成できないと恥ずかしいですからね。

宣言したからには、あらゆる方法を試してみたいと思います。

皆さんも本当に叶えたい夢がありましたら、ぜひ、宣言してみてください。

「やらなきゃっ」という思いが強くなりますし、

協力してくれる人、応援してくれる人も出てきます。

これからの3年。今まで以上に頑張ります。

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